今から十年前、それまでの僕は「海外」とは縁が無い生活を送っていました。それが、十年前の突然の海外視察出張でドタバタと初海外に挑んで以来、何故か一転して海外出張が多い生活に変貌しました。
最初のころは、それこそ「何を持っていったらいいの?」「空港には何時に行ったらいいの?」「飛行機のチケットやホテルはどうすればいいの?」など不安なコトが山積みでブルーな気分に染まっていましたが、最近になってようやく「なんくるないさー」「マイペンライ」と、気楽に行けるようになってきました。
今回は、僕なりの海外旅行の手引きを書き綴ってみようと思います。つたない経験ではありますが、最初の頃の僕と同じく「海外に行きたいけれど、どうしたらいいの?」と思っている方に微力ながらお役に立てば幸いです。
海外旅行に向けてのおおまかな流れは、こんな感じですねー。
- 旅行の計画
- 渡航手配
- 旅行会社やプラン選定
- パスポート取得・更新
- 手配、入金
- 旅行の準備
- 渡航
- 出発日の流れ
- 現地での行動
- 帰国日の流れ
- 振り返り
今回は、個人的にこの段階がいちばん楽しいんじゃないかな~、と思っている「行きたい場所を洗い出そう」「旅程プランニング」について書いていこうと思います。
行きたい場所を洗い出そう!
まずは「どこに行こうかな~」といろいろ考えて妄想を巡らせましょう。魅力的な行き先を検討していると、ワクワクが胸いっぱいに膨らんできます。
僕は、主にYouTubeやニコニコ動画の旅映像を見て大体の行き先をリストアップしていきます。ポイントとして、この段階では「距離的に無理」といった制約なしで、「心から行きたい場所」を考えていくのが良いかな、と思います。
→ ニコニコ動画の場合:検索窓でタグ検索「ニコニコ海外旅行 台湾」
僕もちょうど今、今夏の台湾旅行に向けて行きたいところを洗い出しているところです。
パソコンが無くても色々見たい!という方は、旅行ムック本がお勧めです。
僕の場合、ムック本は1冊でなく2冊購入して見比べていました。同じ場所に関する記述も結構異なり、よりリアルに理解出来るようになりますよ。
旅程プランニング
行きたいところがある程度リストアップできたら、いよいよ旅程をまとめていきましょう。旅程作成は、行きたい場所リストから、実際の旅行日程に落としていく作業となります。
まずは、お仕事などの予定から、おおまかな日程を決め(何泊何日か、など)ておきましょう。僕の体験的に、渡航1日目は移動で少し疲れていますし、天候や時期により空港を出る時間にばらつきが出るため、あまり予定を詰め込まない方が良いと思っています。また、最終日も移動が中心と割り切って、お土産を買う程度に留めておくと良いと思います。
そして、次に行きたい場所リストを近い場所ごとにグルーピングしていきます。例えば台北市内を1グループ、基隆や九份のような基隆近郊であれば1グループ、といった感じで、おおまかで良いと思います。
次に、それぞれのグループ毎に、大体どのくらいの時間かかりそうかを見ていきます。例えば「忠烈祠」「故宮博物院」「総統府」「中正紀念堂」「台北101」「龍山寺」をリストアップしていた場合、それぞれにどの程度時間を使いたいか、というのも重要な情報となります。
- 忠烈祠 ・・・・ 1時間
- 故宮博物院 ・・ 3時間
- 総統府 ・・・・ 1時間
- 中正紀念堂 ・・ 1時間
- 台北101 ・・ 1時間
- 龍山寺 ・・・・ 2時間
こう考えると、滞在時間だけで9時間となり、それぞれの移動が仮に30分だとしても2時間半、合計で11時間半となります。昼食や休憩などのことを考えると、同じ台北市内とはいえ、かなりの強行軍になってしまいそうですね^^;。
海外旅行を楽しむ上で、「色々なところに行った、行けた」というのは一つの大きな目標でもあります。しかし、余裕が無い旅程では、「行けるには行けたけど、慌しかったのでどんな所だったか覚えてない(>_<)」といったことにもなりかねません。出来れば、1つの場所でお茶を飲んだりお土産を物色したりするくらいの余裕を持っておくことをお勧めします。
上記であれば、2日間に分けるか、日程的に余裕が無さそうであれば、今回行く場所を絞り込んだ方が良いかも知れません。例えば、故宮博物院でしたら受付の横に喫茶ルームがあるので、そこでコーヒーや軽食を楽しむのも良いと思います。
台北101も、展望フロアには色々楽しい展示があり、またカフェで美味しいケーキセットを楽しんだりお土産を選ぶなど、時間に余裕を持っておくことで気持ち的に楽な上、思い出作りが出来ると思いますよ。
他にも、龍山寺に行ったら小鳥占いを体験したいと思うかも知れませんし、近くで美味しい小吃(シャオチー、軽食など)を楽しみたくなります。そういうことに対応出来るように、余裕をもった旅程にしておくことをお勧めします。
また、移動時間については、GoogleMapで移動時間を大体調べておくのも役に立つと思います。僕の場合は、移動手段や距離にもよりますが、大体そうやって出した時間+30分で移動時間を計算しておくことにしています。
そうして、大体観光時間を7~8時間程度に納めておきましょう。こうすることで、仮に朝10時にホテルを出発するとしたら、夕方17~18時には観光が終わることになるので、それ以後は台湾の楽しい夜を満喫することが出来るでしょう。
注意点ですが、観光地によって、早くに閉まってしまうところもあります。そうした情報は、あらかじめネットかムック本などで調べておくと良いでしょう。例えば九份の老街は夕方になるとかなり多くのお店が閉まってしまいます。夜景を楽しみたいということであれば良いのですが、夜景+お店を期待していくとガッカリすることになります。
また、故宮博物院は8時半から18時半まで開館していますが、館内はかなり広いので、17時頃までに入館しないとかなりドタバタになってしまいそうです。台北101なら22時まで営業していますが、チケット販売は21時15分までです。夜景を楽しむなら、21時前までに到着した方が良いでしょう。
最後に、各グループをどの順番で回るかを決め、旅程全体を整理しましょう。これも僕の経験上ですが、遠くに行くのは旅行前半から中盤にまとめ、後半は近場にしておくと安心感があります。
これで、大体の旅程が決まりました。次回は、この旅程に沿って渡航の手配をしていきましょう!