埼玉に引っ越して間もない頃から気になっていましたが、なかなか入る勇気が出なかった「いづみや」。
十数年越しに、遂にのれんをくぐってみました!
入って見回すと、お客さんは初老以上の方々がほとんど。また、お店のお姐さんの方々もかなりの大先輩のご様子。壁には所狭しとメニューを書いた紙が貼られていて、全体的に流石の年季が入った雰囲気です。
少しとまどっていると、お姐さんの「早く座れ」的な目線を感じ、入り口付近の席に腰を下ろしました。
机は、両側に座るにはかなり幅が狭い長机。
程なくして店内は混んできて、私の両はす向かい両隣もお客さんが着席。何とも片寄せあう感じですが、これはこれで良いかも。
さて、最初の飲み物は・・・少し考えた上で瓶ビール!そして看板メニューの「煮込み」と「御新香」を頼んでみました。ちょっと失礼な物言いですが、お年に似合わずお姐さんたちはよどみない動きで、注文したものがテンポ良くタンタンターンと並んでいきました。
ビールは珍しくサッポロラガービール、なかなか美味い!そして煮込みは・・・ふむ、良く煮込まれていて柔らかい。この味で170円とは・・・凄い!
おしんこにはちょっぴりお醤油をかけたところに軽く七味を振って頂きます・・・うん、美味しい。
そして瓶ビールが終わり、熱いお酒を頼んでみました。小皿の上に置かれたコップに小さなヤカンで並々と注がれた熱燗。呑んでみるとかなり甘みが強いんですが、雰囲気も合わせてなかなかオツなものです。
ちょっと塩っ気が欲しくなってキンピラを注文。うん、甘いお酒になかなか合います。
その後軽く焼酎も飲んでみて、いい気持ちになったところで退散。お酒を飲むときにはあまりツマミを食べない自分としては結構食べた感ありましたが、それでも1,640円とは、かなりのお値打ち価格ですね。
───それにしても、発展目覚しい大宮駅の目の前に、こんな風格ある大衆酒場があるというのは本当に面白く、勇気を出して入ってみて、良かったな~と思いました。ちなみに、すぐ左隣に支店があるというのも、とても面白いです。
のれんをくぐって昭和にタイムスリップする感覚は、単純に味とかだけでは語りきれない魅力を感じます。是非とも、こういうお店はいつまでも残っていて欲しいモノです。