がんぞうさんの海外旅行ガイド、前回は行きたいところの選定と計画をしました。
社会人になるとお仕事や友達付き合い、さらに家族サービスなどで忙しいことが多く、なかなか海外旅行に行くチャンスは作りにくいのではないかと思います。
でも、そんなときは、海外旅行の計画を立てるだけでも旅に行った気分を味わうことが出来て、実に楽しいモノだと思います。
「忙しいから・・・」ということはいったん抜きにして、自分が心から行きたい旅の計画を立ててみてはいかがでしょうか?
では、渡航の手配を進めていきましょう。これも、実際に購入するまでの段階は、結構気楽に楽しめるフェーズです。
- 旅行の計画
- 渡航手配
- 旅行の準備
- 渡航
- 出発日の流れ
- 現地での行動
- 帰国日の流れ
- 振り返り
では、まずは「旅行会社の検討」についてご説明していきましょう!
旅行会社やプラン選定
海外旅行をする上で何より重要なのは、「飛行機のチケット購入」「ホテルの予約」の2つです。正直なところ、この2つさえ準備出来れば、単身現地に乗り込んで寝床を確保することが出来るため、「旅行」の体裁は整うことになります。
この2つを行うには、いくつかの方法があります。
- 旅行会社が提供するパッケージツアー(パック旅行)を利用する
- 旅行会社のフリープラン(飛行機チケットとホテル予約のみ)を利用する
- 旅行会社に希望旅程を提示してツアーを組んでもらう
- 飛行機のチケット、ホテルの予約を自分で行う
他にも方法はあると思いますが、ここでは「旅行会社を使う(上記方法の1~3)」についてご説明していきます。(※4については、別な機会にご紹介します)
旅行会社を使えば、面倒な諸手続きや現地との交渉などをほとんど代行してくれるので、とても楽です。そして、旅行する時期・タイミングによっては個別に手配するよりも格安になることもあるので、見逃せません!
ほとんどのツアーは泊数から移動先まで決められているため、自分で考えた旅程プランとは異なるものが多いでしょう。でも、もしこの中で似たプランがあり、価格も満足が行き、納得できるものがあれば、それを選ぶというのも良いと思います。
なお、表示されているツアー価格が総額なのか燃油代別なのかは注意が必要です。激安表示されていても、空港使用料や燃油サーチャージなどが加算されていなければ、総額が思わず高額になることもあります。比較するときは総額にしましょう!
また、航空会社も種類が多く、どれが良いのか悩むところですね。台湾路線に就航している有名どころをまとめてみましょう。(僕は個人的にエバー航空がお気に入りです)
航空会社名 | 略号 | 本拠地 | 特徴 | アライアンス |
---|---|---|---|---|
日本航空 | JL | 日本 | 日本を代表するエアライン。価格はやや高目。中高年に人気が高い。 | ワンワールド |
全日空 | NH | 日本 | 国際線は全てボーイング社の航空機を使用。 価格はやや高いが、早期購入割引が充実。 |
スターアライアンス |
キャセイ・パシフィック | CX | 香港 | エアラインオブザイヤーを2回受賞。 安心とサービスのバランスが良い。 |
アジアマイル |
エバー航空 | BR | 台湾 | 1989年の設立以来死亡事故が皆無。 メイン機材はエアバスA320やA330。 |
スターアライアンス |
チャイナ・エアライン | CI | 台湾 | かなり安価な場合が多い。 機内食が美味しいと人気。 |
スカイチーム |
航空会社を選ぶポイントは、以下のような感じでしょうか。人それぞれで優先したい事項は変わると思いますので、納得できる航空会社を選びましょう。
- 安全・安心
- 価格
- 乗り心地(使用機材など)
- 効率的にマイルを貯められる
- 既にマイレージカードを持っている
- 所有のクレジットカードがアライアンスのマイレージと提携している
- 出発/到着時間
- 機内環境(食事、シート等)の良さ
さて、話を旅行会社に戻しましょう。以前は旅行会社のカウンターで相談というケースも多かったと思いますが、現在ではインターネット旅行会社の利用が一般的になってきました。インターネット取引なら、多くの商品を簡単に比べることができるので大変便利です。
ここでは、そうしたインターネット旅行会社をいくつかご紹介しましょう。
■イーツアー
僕がイチオシな旅行会社は、何といってもイーツアーです。インターネット専業の旅行会社ですが、安価で品質が高いツアーが多く、サポート体制もしっかりしているので安心して利用できます。
↑上記バナーからイーツアーのサイトに行き、上部の「海外ツアー」タブを押し、「台湾ツアー特集」という大きなボタンを押すと、様々な台湾旅行ツアーを見られます。
このページは台湾旅行に便利な情報も多く掲載されているので、かなり参考になります。
ページの下に、おすすめ台湾ツアーがズラリと並んでいます。発着空港、航空会社、泊数など様々な組み合わせのプランが掲載されているので、色々見てみると良いでしょう。その中で、自分が考えたプランと比べて「悪くないな~」と思うツアーパックがあれば、内容と価格をメモっておきましょう。
■エイチアイエス
大手旅行業者のエイチアイエスは、積極的にテレビCMや新聞広告などで告知を出しているので、多くの方がご存知ではないかと思います。
お正月などの節目に衝撃価格のパックツアー(数量限定)を用意するなど、「激安」というイメージが強いですが、ビジネス・ファーストクラス専門のブランド「CLASS ONE」を用意するなど、幅広い旅行をサポートしています。
↑こちらのバナーから、台湾特集ページに移動できます。
エイチアイエスの特徴は、何といっても膨大なプラン数です。台湾旅行だけで見ても、数百件のプランが表示されます。
そこで、効率的にプラン検索するために、画像のように非常に細かい検索条件で絞り込めるようになっています。
空港、希望の航空会社、ホテルのグレードなど、お好みの条件を入れて、希望に近いプランを探してみましょう。
■JALパック
JALパックは、日本航空が提供する旅行サービスです。日本の航空会社が運営していることもあり、抜群の安心感があります。また、他の格安旅行会社のツアーよりも比較的お土産スポット巡りが抑え目なのも魅力です。
↑上記バナーからアクセスすると、台湾旅行のおすすめツアーの特集ページに行くことが出来ます。こちらは、上部に「今お買い得な台湾ツアー」が表示されています。
原則、渡航はJAL(日本航空)の飛行機を利用するため、とても安心感があります。
JALパックは高級なツアーも多く、(行けるかどうかは置いておいても)眺めているだけで楽しくなってきます。フリープラン(飛行機チケットとホテルのみのツアー)も満載ですよ。
<その他>
駅やショッピングモールなどにある旅行代理店の店頭には、色々な旅行カタログが置いてあります。それを色々集めてきて、比較しながら選んで見るのはいかがでしょうか?
家でお酒やお茶などを飲みながらゆっくり眺める時間はゆったり贅沢で、オススメですよ!
他にも、予算に余裕があるなら、旅行会社のカウンターで行きたい旅行を説明し、適切なツアーを選んでもらったり、カスタムツアーを組んでもらう、という方法もあります。
僕が通勤でよく通る有楽町駅前の有楽町電気ビルにあるJALカウンターなどは、多くのお客さんで賑わっています。
こうして、自分で立てた計画に近い、納得のプランが決められたら、いよいよ手配に入りましょう。
パスポート取得・更新
旅行手配では、パスポート番号が必要となります。このため、海外が初めてで、まだパスポートを持っていない人は、この段階でパスポートを取得しましょう。
また、パスポートの期限が迫っている方は、渡航先によって最低残存期限の制約がある場合があります。台湾の場合、入国予定日から3ヶ月以上残存期間があれば、ビザ無しで入国することが出来ます。3ヶ月未満の方は、ビザを取得するという方法もありますが、これを機会にパスポートを更新してみてはいかがでしょうか。
■パスポートの申請
パスポート取得は、住民登録をしている都道府県のパスポート申請窓口で行います。申請から受け取るまで大体2週間くらいかかりますので、余裕をもって申請しに行きましょう。
申請に必要な書類は以下の通りです。
- 一般旅券発給申請書
- 戸籍謄本または抄本
- 住民票の写し(住基ネットで確認可能な場合は不要)
- 写真1枚(申請窓口でも撮影できる場合があります)
- 本人確認書類(免許証なら1通でOK。保険証や年金手帳、学生証や社員証などは、2種類必要です)
パスポートは5年有効のものと10年有効のものがあります。受け取る際には手数料諸経費含め、5年なら11,000円、10年なら16,000円が必要となりますので、適切な方を選んで申請しましょう。
無事申請を済ませると、受理票(受領証)兼旅券引換書を渡されます。これにはパスポート受領日が記載されていて、受け取る時に必要ですので、大切に持ち帰りましょう。
■パスポートの受け取り
パスポート受領日が来たら、旅券引換書と費用を持って再度パスポート申請窓口に出掛けましょう。なお、パスポートは本人以外は受け取ることができませんので、必ず本人が窓口に行く必要があります。
受け取り窓口によっては、土日でも受け取ることができます。ただ、大変混雑するため、時間に余裕を持って出掛けましょう。
■パスポートあれこれ
その他、パスポートに関する豆知識です。
- パスポートはあなたの所有物ではなく、所有権は日本国にあります。紛失した場合は、すみやかに届出をしましょう。
- 期限が切れたパスポートは原則返納することになっていますが、何度も一緒に旅をしたパスポートには、思い出もいっぱい詰まっています。そこで、希望すれば穴を開けて還付してもらうこともできます。
- 申請したパスポートを受け取れるのは、発行日から6ヶ月以内となっています。これを経過すると無効になってしまうので気をつけましょう。
その他、パスポート取得で不明な点がある方は、外務省のページを参照すると良いでしょう。
手配、入金
さあ、パスポートも準備出来たので、いよいよ旅行を申し込みましょう。
■申し込み時の注意点
海外旅行の申し込みの際は、パスポートに記載されている番号と、パスポートに記載してある名前のローマ字表記を正確に記入する必要があります。どちらも、1文字でも間違えると出国できませんので、注意しましょう。
■旅行保険
現地では何が起きるか分かりません。大きな事故が無くても、ちょっと風邪を引いたりお腹が痛くなることもあるでしょう。そんな時、旅行保険に入っていれば安心です。
出発のタイミングで空港で購入することもできますが、事前に購入しておいた方が、保険料も安価で手厚い保障を受けられます。
旅行申し込みと同時なら割引で購入できる場合もあります。申し込みページを良く確認しましょう。
■支払いとクレジットカードについて
旅行費用は、サイトなら現金振込またはカード等で支払うことになります。カードの場合、カード上限に気をつけましょう。出来れば、現地で使える額を残しておきましょう。
台湾では、屋台や市街の店舗では現金以外使えないところが多いですが、デパートや大規模のスーパーなどでお土産を買うときは、両替手数料よりもお得に購入できることがあります。また、緊急に現金が必要になったときに現地通貨でキャッシングができるという安心感もあります。うまく利用すると良いでしょう。
■バウチャーの印刷
こうして旅行の手配、入金が済んだら、バウチャー(Voucher)を印刷しましょう。バウチャーとは「クーポン券」のことで、海外旅行の場合は、空港のチェックイン(搭乗手続き)の際に使う「eチケットお客様控え(ダミーチケット)」と、ホテルのチェックインに使う「支払い済み宿泊証明書(単純にバウチャーと表示されていることも多い)」の2種類があります。
こちらの画像は、H.I.S.でエバー航空の往復チケットを購入した際のeチケットお客様控えです。
旅行当日は、これを印刷したものを持ってチェックインカウンターに行くか、自動チェックイン機で実際の搭乗券を受け取りましょう。
ちなみに、eチケットお客様控え自体は搭乗券ではありません。実際の渡航には、本人がパスポートとともに空港でチェックイン手続き、そして出国手続きをする必要があります。
もし印刷していくのを忘れたり、紛失してしまっても、旅行会社や航空会社のカウンターで無料で再発行してくれるので安心です。
ホテルの宿泊証明書は、支払い済みの宿泊証明書です。基本は英語で書かれていて、現地のホテルのフロントで渡すと宿泊チェックインすることが出来ます。
特に、現地では言葉の壁があるため、なかなか意思疎通は難しいものです。万一のことを考えて、予備を持っていくのも良いかも知れません。
■その他
そうそう読むものではありませんが、旅行契約の約款なども印刷して手元に置いておくと、登場予定の飛行機が欠航したり、飛行機に乗り遅れた時など、いざというときに安心です。
さあ、これで渡航の手配は完了です。お疲れ様でした!
次回は、楽しい旅になるように出発の準備を進めましょう。